PASSAGE COFFEE

2018年11月11日 PASSAGE COFFEE

“PASSAGE=通過点・道”。日常のふとした瞬間に、当たり前に美味しいコーヒーを飲んでほしいと思いを込めたという店名「PASSAGE COFFEE」。
JR田町駅から5分ほどのビジネス街で、スペシャルティコーヒーを頂けるコーヒーショップです。
オーナーを務めるのは2014年に「ワールドエアロプレスチャンピオンシップ」で優勝を果たした佐々木修一さん。世界レベルのコーヒーを知る佐々木さんが理想とする”コーヒーがある日常”とは? 店舗に込めた想いから、初心者の方がご自宅でも美味しいコーヒーを飲むコツまで、お話をお伺いしました。

この記事の目次
  1. それぞれの個性がしっかり表現されたコーヒーが生む感動
  2. 何気ないふとした瞬間や、日常の通過点にスペシャルティコーヒーを
  3. 自宅でも美味しいコーヒーを飲むコツは”分量”

それぞれの個性がしっかり表現されたコーヒーが生む感動

軽やかなコーヒーの香りが漂う店内。ぐるっと壁面に沿って設置された客席からは、カウンターでコーヒーを淹れる様子を目からも楽しめます。

2014年に「ワールドエアロプレスチャンピオンシップ」で優勝を果たしたオーナーの佐々木修一さん。世界レベルの技術を取得するまでにコーヒーの世界にのめり込んだ佐々木さんですが、そのきっかけは何にあったのでしょうか。

「学生時代にスターバックスでアルバイトをしていました。当時は勤務初日にスターバックスの会社の説明だったり、コーヒーの基本に関することだったり、オリエンテーションの様な時間があって。その時にコーヒーの飲み比べをしたのですが、そこで体感したそれぞれのコーヒーの個性に感動したのが最初のきっかけです。確か、産地が異なる3種類のコーヒーを飲み比べしました。産地ごとに味も香りも全然違って、今まで”コーヒー”と一括りにしていたものが変わった瞬間でしたね。コーヒーはこんなにも個性があるものなんだ、って。」

新たなコーヒーの魅力を発見した佐々木さんは、そこからコーヒーの道に進みご自身で店舗を開店するまでに至りました。
「コーヒーの味や香りの違いが分からなくても、美味しいと感じられれば正直それで良いと思います。神経質になる必要もないですし。だけど、それぞれの個性がしっかりと表現されたコーヒーって本当に美味しいので、それを体感できるちょっとした感動をこのお店で提供できたら嬉しいです。」
そう語る佐々木さんの想いは「PASSAGE COFFEE」のメニューにも反映されています。コーヒー豆の種類はもちろんのこと、その抽出方法もペーパードリップ・エアロプレス・エスプレッソから選択が可能。抽出方法によって異なるコーヒーの表情を楽しめることは、新たな発見のきっかけになりそうです。

何気ないふとした瞬間や、日常の通過点にスペシャルティコーヒーを

店名の「PASSAGE COFFEE」には、日常のふとした瞬間に、当たり前に美味しいコーヒーを飲んでほしいという想いを込めたと語るオーナーの佐々木修一さん。
「しっかり身支度をしておしゃれなカフェに行ってコーヒーを飲むこともひとつの楽しみ方ですが、もっと気軽に美味しいコーヒーを飲むことが日常に溶け込めばいいなと考えています。仕事前にさくっと飲む一杯だったり、休憩時間にほっとする一杯だったり、休日にほっとする時間の傍にある一杯だったり。」

お店を構えるに当たって、田町の街を選んだ理由もそこにあるのだとか。お店をオープンする場所はビジネス街であることを基準に探していたそう。仕事の前後や合間にコーヒーを飲んで、少し日常を豊かにする人もいれば、切り替えの一杯にする人もいる。同僚とのコミュニケーションツールにする人もいるかもしれません。用途や想いは各々異なるけれど、それぞれの日常にコーヒーがすっと馴染んでいく様を、ビジネス街のコーヒーショップで表現したくて田町の街を選んだとお話してくださいました。

実際に出勤前の一杯を飲みに、朝立ち寄るお客さんも多いそうです。そのニーズに応えてモーニングコーヒーを200円で提供しているのだとか……これはとてもお得。美味しいコーヒーで迎える一日の始まりは、何だか特別で少し贅沢な気もしますが、これが日常になったら少しずつ毎日の彩りが増していきそう。

スペシャルティコーヒーとは、素材の良さを最大限に引き出したコーヒー

昨今ではコーヒーの専門店も増え、今回の佐々木さんのお話の中でも当たり前に登場する”スペシャルティコーヒー”という言葉ですが、敷居の高さや取っ付きにくさを感じるという声を耳にすることもあります。佐々木さんが思う”スペシャルティコーヒー”の魅力はどこにあるのでしょうか。

「スペシャルティコーヒーは、コーヒー豆本来の素材の良さや個性を最大限に引き出したコーヒーです。それを表現するためには、栽培や焙煎、抽出の技術やそれに見合った挽き具合など、さまざまな要素が必要になってきます。店舗に立つ私たちの力だけでは、当たり前ですがスペシャルティコーヒーは提供できません。コーヒー豆を栽培する農園から焙煎まで、さまざまな人がこだわって関わった結果飲むことができる、丁寧に仕上げられたコーヒーなんです。だからこそ、コーヒー豆それぞれの味をダイレクトに感じることができます。」

「だけど、特別にこだわって作られたコーヒーだからといって、かしこまる必要はないと思うんですよね。”美味しい”の基準も人それぞれ違いますし、味の感じ方に正解ってないんじゃないかと。コーヒーに関してお手本のような表現ができなくても、その人がコーヒーを楽しめればそれが何よりですし。コーヒーの味の違いがよく分からないって方にこそ、一度スペシャルティコーヒーを飲んでいただきたいなと思います。」

”カカオのような舌触り”や”ハーブを思わせる”など、少し専門的な言葉でコーヒーに関する紹介を受けても、それが体感できないこともしばしば。けれど、このコーヒーの味は美味しい、好きだな……と純粋に感じることがある。それを受け入れてもらえることは、コーヒーが好きな人にとってほっとできる場所になるのではないでしょうか。

自宅でも美味しいコーヒーを飲むコツは”分量”

「PASSAGE COFFEE」に来ればこだわりのスペシャルティコーヒーが頂ける。だけど、お家で一人のんびりと美味しいコーヒーが飲みたい、そんな時もあるはず。そこで、自宅でも美味しいコーヒーを淹れるコツをお伺いしました。

「抽出の技術だったり、お湯の温度だったり、細かいことを突き詰めればキリがないのですが、自宅で淹れる際は”分量”を守ることが美味しいコーヒーを淹れる第一の秘訣です。まず、コーヒー豆をしっかり計量する。そして、はかりに乗せて抽出してお湯の量もしっかり計量すること。まずはこの基本を守ることが、美味しいコーヒーを淹れるコツです。」

「お菓子を作る際は小麦粉や砂糖などしっかり計量するのに、コーヒーとなるとざっくばらんになってしまう人が多い。分量もコーヒーを美味しく淹れる大切な要素なんですよ」と語る佐々木さんの言葉に納得してしまう方も少なくないのではないでしょうか。確かに、お菓子作りやお料理に比べて、コーヒーを淹れる際に計量器を使用する方は少ない印象です。

「具体的な淹れ方は店頭で聞いてもらえれば…やっぱりお店にも来ていただきたいので……」と屈託無く笑う佐々木さん。落ち着いた時間が流れる店内で美味しいコーヒーを頂きながら、ご自宅でのコーヒーの淹れ方もきっと優しくアドバイス頂けるはず。

スペシャリティコーヒーに対して何となくハードルが高く感じてしまったり、「コーヒー初心者だから……」と敬遠してしまったり、今までスペシャルティコーヒーから少し遠ざかっていた方にこそ、ぜひ初めの一杯を楽しんでいただきたいのが、ここ「PASSAGE COFFEE」。
コーヒーを楽しんでいく道の起点に、さらにコーヒー楽しむ通過点に、美味しいコーヒーが日常の当たり前になりますように。

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