My Cup Coffee

2018年11月11日 My Cup Coffee

住みたい街として人気の田園都市線沿いに位置する「市が尾」。まだコーヒー店の少ない市が尾にさきがけて店を構えているのが、今回紹介する「My Cup Coffee」です。

様々なジャンルのお店が徐々に増えており、新たな風が吹き込みつつあるこの街で2017年に店を立ち上げたオーナーの中村さん。「これが私の一杯!」と言える美味しいコーヒーを見つけてほしいという「探求型スペシャルティコーヒー」にかける想いなどについてお話を伺いました。

この記事の目次
  1. ほっこりと暖かい空間が広がる店内
  2. ひとりひとりに合ったコーヒーの探求
  3. 好みの味を再現性高く表現するために
  4. コーヒーへの好奇心をくすぐるきっかけ
  5. 「第2の家」、そんなリビングのような空間に
  6. コーヒーが苦手な人へのきっかけを
  7. 「私の一杯」を探す旅へ

ほっこりと暖かい空間が広がる店内

正面の大きな窓から光のさしこむ明るい店内。テーブル席が14席と入り口横にカウンター席が3席ほどあり暖かみのある空間が待っています。ひとりひとりのスペースが広く確保されているため、ゆったりとした時間を過ごすことができそう。

「田園都市線はカフェを始めるにあたり意識していた路線です。当初は青葉台やたまプラーザなどカフェが多くあるエリアを考えていたのですが、路線を見ていく中で市が尾にはカフェが少ないことに気付きました。ここが穴場かもしれない、まず自身で始めてみようと思ったのです」と中村さん。

ひとりひとりに合ったコーヒーの探求

市が尾にカフェをオープンしたのは2017年の7月。中村さんはお店のコンセプトを丁寧にお話してくださいました。

「当店ではスペシャルティコーヒーを提供しています。コーヒーと一口に言っても、多様性があります。今までのコーヒー屋さんはこのコーヒーがいいんですよ!とこだわりを持つお店が多かったのですが、そのようにおすすめを押し出すのではなく、実際にお客様がどういう味を大事にしていて、どんなコーヒーが飲みたいのか、それを再現性高くお客様に提供しよう。というのが当店のコンセプトなんです。」

そしてお店を開いた理由は10個くらいあるんです、とのこと!しかし全部は話せないので、その中でも重要なものをお話ししますね、と中村さん。

「行列のできていた某コーヒー店の口コミを見ると「酸っぱくてびっくりした」という評価が多く、シンプルに美味しいという評価がありませんでした。わたしはそのお店のコーヒーは好きなのですが、酸味のあるコーヒーを飲み慣れていない場合はこの味にまだ馴染んでいないのかな、と。段階を踏んで味わっていくうちに、こういうコーヒーもあるんだなと知ってほしい。その際に、その人の好みにあったコーヒーを出せるように突き詰めていきたいと思ったんです。」

そして中村さんはこう話します。

「酸味が苦手な方が多いことにはもうひとつ理由があります。「美味しくない酸味(時間が経って劣化により発生する酸味)」を過去に味わったことがある場合が多いんです。そんな方にはぜひ当店のコーヒーを飲んでみてほしい。色々試す中で好きな味のコーヒーが見つかると思います。」

好みの味を再現性高く表現するために

そのお客様の好みの味を再現するために中村さんが工夫したのは「ポイントカード」を導入することでした。勿論、ただポイントが貯まるだけのカードではありません。

「最適な提案をしていくためにひとりひとりの好みを把握しておきたいのですが、記憶して覚えていることは難しい。」そう話しながら濃さや酸味のチャート表を用意し、それを元に続きを説明してくださいました。

「このポイントカードが肝。ポイントだけでなくカスタマイズした今までの注文が全てデータとして残るんです。酸味や苦味の強さを軸にしたチャートにコーヒー豆の特徴を当てはめて、前に自分が注文したコーヒー豆と照らし合わせることで好みを分かりやすくお伝えし、ハンドドリップならではの細やかな味の調整を行うことができるからこそ、お客様の要望に答えることができる。カードを利用してくださる方が、どのような味が好みなのかを管理できるシステムにしました。これにより毎回お客様好みの味を再現し、前回はどの種類のコーヒーを飲んだかということまで、このカードでチェックすることができるんです。」

「誰もやったことのないことをやってみたかったんですよね。これが当店最大のウリです。」

そう話す中村さんの目には、熱い想いが込められていました。前職がマーケティング職であった中村さんならではの案。お客様の好みに寄り添うための創意工夫への努力がひしひしと伝わってきます。好みのコーヒーを提供するだけでなく、より緻密に届けたいという想いがそこにはありました。

コーヒーへの好奇心をくすぐるきっかけ

このお店では、月に1回ほどのペースで試飲会を行なっているんです。

試飲会は厳選された6種類の豆を飲み比べるという、様々なコーヒーに触れ合える体験型のテイスティングイベント。過去に開催した際には、多くの方は酸味が苦手、と話すものの最終的には酸味があるものとないものの好みは丁度半々くらいになるという面白い結果に。こんなコーヒーがあるんだと知ってもらうきっかけになった、と楽しそうに話す姿が印象的でした。

イベントは試飲会だけではなく、英会話レッスン・ライブなども開催しています。

「あくまでもコーヒー屋だけれど、地域のコミュニティの拠点としてイベントを通して社会貢献ができるカフェでありたい。英会話レッスンも、英語を話せることで自身の視野を広げるためのきっかけになってほしいと考えています」と中村さん。

コーヒーへ触れるきっかけだけではなく、地域に紐づく活動を行い様々なきっかけを提供している別の一面も見せてくれました。

「第2の家」、そんなリビングのような空間に

地域の話に引き続き「市が尾という街でどのような存在でありたいか」ということもお聞きしました。

「第2の家、リビングのような感覚で利用できる場でありたい。コーヒーを飲んだり、勉強したり、気軽に使える場所になれたらいいな、と。Wi-Fiや電源やUSBポートもあり、充電ケーブルの貸し出しもしています。作業スペースとしても是非使って欲しいですね。月末で通信料がやばい!なんて時にもぜひ使ってほしいです(笑)」

そんな中村さんがイメージするお店を体現するかのように、家族連れや年配の方、そして学生まで幅広い客層の方が来店されているそう。

こちらがメニュー表。コーヒーが苦手な方でもこの場所を利用できるようにと、コーヒー以外のドリンクも豊富に用意されています。特にハーブティーに気合いを入れているようで、ハーブコーディネーターの奥様がいらっしゃる時には、ハーブのカスタマイズの相談に乗ってくれるのだとか!女性にも大人気だそうです。

そして甘いスイーツも。できるだけ制限をつけることなく、多くの人に使ってほしいという中村さんの想いを感じます。コーヒーは苦手だなという人も、家族連れのお子さんも安心して訪れることができますね。

コーヒーが苦手な人へのきっかけを

どうしてもコーヒー独特の酸味や苦味が苦手な人もいるはず。しかし実際にMy Cup Coffeeのコーヒーを飲んで苦手意識なく飲むことができるようになった、というお客様もいるのだそう。

共にカフェを経営されている奥様は元々コーヒーは好きではなかったのだそう。しかし何度もコーヒー屋さんに通い繰り返し飲んでいるうちに、「このコーヒーは好きかもしれない!わたしはコーヒーが苦手だったのではなく、あの時飲んだコーヒーが苦手だったんだ」と気付いたんです、と話してくれました。

そんなきっかけがあるからこそ、苦手な人にぜひ飲んでほしいという優しい想いが溢れているのかもしれません。

「私の一杯」を探す旅へ

店名である「My Cup Coffee」は「私の一杯を追求していく」というコンセプトに沿った素敵な店名。中村さんの想いが店名にも表現されています。

この場所は市が尾の暖かい拠り所のような存在になっていくのではないかな、と思います。コーヒーをより楽しめるように、そしてお客様にコーヒーを知ってもらい「自分だけの一杯」を見つけてほしいという気持ちを感じる場所。

自分好みの「これが私の一杯!」と呼べる宝物のようなコーヒーを探しに市が尾を訪れてみてくださいね。

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