CLOUDS ART+ COFFEE

2018年11月11日 CLOUDS ART+ COFFEE

高円寺の商店街を歩くこと5分。ガラス張りのアーティスティックな外観が目を引く「CLOUDS ART+ COFFEE」は、ゆっくりとアートが楽しめるギャラリー併設のカフェです。

都度さまざまなテーマを持って開催されるアートの展示に、自家焙煎したこだわりのコーヒー。アメリカニューヨークでの生活を経て、2017年9月にお店をオープンしたオーナーの大久保花恵さんにお話を伺いました。

この記事の目次
  1. 6年間のニューヨーク生活で芽生えたアートとコーヒーへの想い
  2. Stumptown Coffee Roasters で味わった感動の一杯
  3. アートとコーヒーどちらも「すごい!」と感動してもらえる空間に
  4. いつ来ても何かに出会いわくわくできる場所

6年間のニューヨーク生活で芽生えたアートとコーヒーへの想い

店内に足を踏み入れると、真っ白な壁一面にアート作品がずらり。窓際と店内奥にあるカウンター以外に席はなく、さまざまな形態の作品が展示できる空間に。

各作品の前は十分なスペースがあり、心ゆくまでゆっくりとアート作品を楽しめます。

この日行われていた展示は、ニューヨークを拠点に活動している9名のアーティストによるグループ展”The New Yorker’s Show”。「こうした格好つけたテイストの展示もあれば、ポップなイラスト作品やZINEなど冊子の展示までテーマはさまざまです」とお話してくれたオーナーの大久保花恵さん。

大久保さんはニューヨークで6年ほど暮らしていたことがあり、当時ギャラリーとカフェで働いていたのだとか。その生活の中でアートとコーヒーを融合させた店舗を構える構想が膨らんでいったそう。

カフェをオープンするにあたって高円寺の街を選んだ理由を尋ねると、「単純に街の雰囲気が好きだったことと、ギャラリーが比較的多くて文化的にもお店のコンセプトに合ってるなと思ったからですかね」と大久保さん。

外観・内装ともにどこかニューヨークを思わせるおしゃれな店舗ですが、ゆったりとしたローカルな高円寺の商店街に不思議と馴染んでいます。お子様のお散歩帰りにふらっと立ち寄れるような、そんなあたたかな雰囲気です。

展示横のテーブルには、アーティストさんの名刺が。気に入った作品はその場で購入することも可能です。

展示は常時行われており、いつ訪れても何かしらの作品に触れることができるのも嬉しいポイント。お気に入りのアーティストの展示に訪れる人、新たなアートとの出会いを探している人、コーヒーを飲む端目に彩りを楽しむ人、思い思いの時間が過ごせる空間です。

Stumptown Coffee Roasters で味わった感動の一杯

「コーヒー豆そのものが持つ美味しさや個性が大切で、焙煎はシンプルです。焙煎機械の扱い方や作業順序への慣れは必要ですが、一般的に想像されているより誰もがチャレンジできるものだと思いますよ」と朗らかに教えてくださった大久保さん。

ニューヨークで暮らしていた頃も、ロースターに働かせてほしい旨を伝えたことがあったそう。しかし、30kgほどの生豆を担ぎ上げるような力仕事が主流の職場環境で、華奢な日本人女性は相手にしてもらえないことが多々。

日本に帰国後、本格的に焙煎を始めた大久保さん。今まで口にした感動の一杯を尋ねると「Stumptown Coffee Roasters」のロースターを訪れた際に出会ったコーヒーとのエピソードをお話してくださいました。

当時美味しいと評判だった「Stumptown Coffee Roasters」のロースターに併設されたカフェへ、コーヒーを飲みに訪れたときのこと。カフェは閉店してしまい、現地でコーヒーを飲める場所がなくなっていたのだとか。

諦めて帰ろうとしていたところ、ロースターのおじさんが「せっかく来てくれたから」と家で飲めるようコーヒー豆を分けてくれたそう。

「コーヒー豆を分けてくれた心遣いへのありがたさや嬉しさもあったと思うのですが、家に帰って淹れたそのコーヒーが本当に美味しくて。確かエチオピアのコーヒー豆でした。香りも味も、あれは幸せでしたね」と話す大久保さんの笑顔は、当時の思い出を含めたコーヒーの美味しさを物語っていました

アートとコーヒーどちらも「すごい!」と感動してもらえる空間に

「アートとコーヒーが同時に楽しめる場所だけど、どちらも単独でも”すごい”と感動してもらえるお店にしたい」

どんなお店にしたいか理想はありますか?と質問した際に、「ありますよ!」とすぐに活き活きと返してくれたことが、とても印象的でした

「コーヒーがなんとなく美味しくて、なんとなく展示もやってる、そういうお店は理想と少し違うなって。コーヒーとアート、どちらか単独で見たときも感動してもらいたい。その上で、両方同時に楽しめるお店にしたいなと、今は思っています」

ただの掛け合わせの戦略ではない真っ直ぐさが、大久保さんのこの言葉と「CLOUDS ART+ COFFEE」の空間に現れています。

展示は持ち込みの企画もあれば、お店が主催して参加アーティストを募ることもあるそう。Instagramを積極的に運用しており、展示やイベントの情報も随時発信しています。

展示してほしいアーティストには、大久保さんから直接声をかけることも。コーヒー豆の仕入れや焙煎から、展示の企画やアーティストへの声かけまで、大久保さんのこだわりが誰かの”すごい!”という感動につながるのではないでしょうか。

いつ来ても何かに出会いわくわくできる場所

“アート作品”や”自家焙煎のコーヒー”と聞くと、少し敷居が高いような、尻込んでしまう感覚を覚える方も少なくないかもしれません。そんな心配を、そっと払拭してくれることも「CLOUDS ART+ COFFEE」の魅力のひとつです。

コーヒー片手に気軽にアートを楽しめること。ギャラリー目的でも本格的なコーヒーが飲めること。ガラス張りの入り口から、思わず覗いてみたくなるオープンな店構え。

それに加えて、大久保さんの気さくな人柄が居心地の良さを後押ししてくれます。

そして、「CLOUDS ART+ COFFEE」のオープンでウェルカムな雰囲気は、メニューの豊富さにも現れています。

この日いただいたカフェモカも、ファンが多いドリンクなのだとか。ミルクに合うようブレンドされた自家焙煎のエスプレッソに、ビターなカカオの風味。甘さが苦手な方も飲みやすい、大人なカフェモカです。

その他、季節限定のメニューも。コーヒーのみならず、ジュース系のドリンクもありお子様連れも安心です。

”コーヒーとアート”。ひとつのカフェとして強いコンセプトがありながらも、思い思いに多様な楽しみ方ができる「CLOUDS ART+ COFFEE」。

ふらっと立ち寄れる身近さの中にある、新たな出会いへのわくわく感。たくさんのこだわりが詰まった、何度でも覗いてみたくなる宝箱のようなカフェがそこにはありました。

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